ノートパソコンを前にして作業している女性の姿
働きながら学ぶ形は成立します。ただし「全部そのまま」は成立しません(イメージ写真)
公開日 · 2026年10月30日

リモートワークしながら留学する — 一日の設計と、隠さずに言う限界

先に結論を書きます。日本の勤務時間(9時〜18時)は、フィリピン時間では8時〜17時。これは語学学校の授業時間とほぼ完全に重なります。 時差1時間しかないという条件は、「体が楽」というメリットと「逃げ場がない」というデメリットを同時に意味します。

ですから、フルタイム勤務とフルコマ受講の両立は成立しません。 成立するのは、(1)勤務側に裁量がある、(2)授業のコマ数を落とす、(3)その両方——のいずれかです。この記事では、きれいごとを抜いて時間割で示します。

時差の計算 — 日本基準で何時になるか

フィリピンはUTC+8、サマータイムはありません。 日本はUTC+9。つまりフィリピンは日本より1時間遅い、年間を通して変わりません。

日本時間フィリピン時間留学中に起きること
7:006:00起床・朝食の時間帯
9:00(始業)8:001コマ目が始まる時間
12:0011:00午前の授業の終盤
13:0012:00昼食
15:0014:00午後の授業の最中
18:00(終業)17:00授業終了・自習開始の時間
21:0020:00自習・就寝準備

この表の「9:00〜18:00」の行を見てください。日本の定時勤務は、丸ごと授業時間の中にあります。 欧米留学なら時差で逃げられますが、フィリピンでは逃げられません。これが最初に飲み込むべき事実です。時差の詳細はフィリピンと日本の時差にまとめています。

成立する形 その1 — 午前だけ授業にする

勤務の裁量が小さく、日本時間の午後に会議が集まる人向けの形です。

この形なら、日本の午後の会議帯を押さえられます。 ただし日本の午前中は連絡が取れません。朝のうちに「午前は連絡がつきません。午後から対応します」と共有できる職場かどうかが分かれ目です。

成立する形 その2 — 午後だけ授業にする

日本時間の午前に業務が集まる人向けです。

この形は、日本の始業直後の時間帯を確保できます。ただし日本の夕方の「駆け込み連絡」に当日対応できません。 そこを吸収できるかは職種次第です。

成立しない形 — 「フルタイム勤務+フルコマ」

ここは正直に書きます。日本時間9時〜18時に常時対応しながら、1日6〜8コマを受講するのは物理的に不可能です。 重なる時間が長すぎます。

これを無理に押し通そうとすると、起きるのは次のどれかです。

留学費用は、コマ数に対して払っています。出られないコマを含むプランを買うのは、単に損です。コマ数を落として料金を下げられるかは学校・コースによって異なるため、申し込み前に提携エージェントへ確認してください。

職場に先に確認する4つのこと

渡航を決める前に、ここを曖昧にしないでください。

  1. 海外からの勤務が就業規則で認められているか。 「在宅勤務」の定義が国内限定になっている会社は珍しくありません。
  2. 業務データに海外からアクセスできるか。 社内システムが国内IPに限定されている場合、現地では何もできません。
  3. 連絡可能時間をどう決めるか。 「午前は不在」を先に合意しておきます。
  4. 会議の時間帯を動かせるか。 定例が日本時間の午前に固定なら、授業は午後にしか置けません。

このうち2番は、現地に着いてから気づくと手の打ちようがありません。必ず渡航前に、自宅の回線で試すのではなく情報システム部門に確認してください。 休みの作り方の整理は社会人留学の休みの作り方3パターンも参考になります。

回線と作業環境 — ここで躓く人が多い

勤務が絡むなら、「つながればいい」では足りません。

回線と電源の具体的な準備はインターネット・Wi-Fi・電圧の準備、通信の開通は現地SIMと通信で扱っています。

部屋の選び方が成果を決める

働くなら、個室かどうかが決定的です。相部屋で日本語の通話をすれば、ルームメイトの学習時間を奪います。逆に相手の生活音で会議が成立しません。

部屋の条件は寮の部屋の選び方、EOPの運用はEOPとはをご覧ください。

期間は短めに、コマは少なめに

働きながらなら、期間を延ばしてコマを減らすほうが現実的です。4週間でフルコマを目指して破綻するより、8週間で1日4コマを完走したほうが、最終的な発話量は上回ります。

まとめ

コマ数を落とせるコースがあるか、個室の空きがあるかは時期で変わります。記事末尾の提携エージェントへご相談ください。

エージェントを探す

← 記事一覧へ戻る