
フィリピン留学 vs マルタ留学|どっちが得?費用と「話す量」で正直比較
英語留学を調べていると、ある時ふっと目に入るのがマルタ留学です。地中海の島、ヨーロッパの街並み、多国籍なクラスメイト——写真を見れば心が動くのは当然ですし、最近は「マルタ留学は実は安い」という紹介記事も増えました。
一方で、費用の内訳や「実際に英語を話す時間」まで踏み込んで比べた情報は意外と少なく、憧れと相場感が混ざったまま決めかけている人も多いはずです。この記事では、フィリピン・クラーク校を運営する立場から、あえてマルタの良さを先に認めたうえで、総額・授業時間・発話量・渡航・ビザの5つの軸で正直に比較します。
まず、マルタの良さを正直に認めます
比較記事の前提として、マルタが魅力的な留学先であることは間違いありません。
- 治安の良さ:マルタはヨーロッパの中でも落ち着いた小さな島国で、治安面の安心感を理由に選ぶ人が多い留学先です。
- EUならではの多国籍環境:EU加盟国のため、イタリア・フランス・ドイツ・スペインなど欧州各国から留学生が集まります。「日本人ばかりのクラスは避けたい」という人には大きな魅力です。
- ヨーロッパで暮らす体験:石畳の旧市街、地中海、週末の近隣国旅行。英語学習と同時に「ヨーロッパで生活してみたい」という夢を叶えられます。
- 生活そのものがアウトプットの場:住まい探しや自炊、買い物などを自分でこなす過程で、教室の外でも英語を使う機会が生まれます。
つまり、「ヨーロッパでの滞在体験」自体が目的に含まれるなら、マルタは有力な選択肢です。ここは揺るぎません。
そのうえで、この記事で検証したいのは次の一点です——「英語を伸ばすこと」を主目的にしたとき、同じ予算と期間でより多くを持ち帰れるのはどちらか?
総額を比べる:「マルタは安い」は本当?
「マルタ留学は欧米圏より安い」——これは本当です。アメリカ・イギリス・オーストラリアと比べれば、マルタの費用は確かに抑えめです。ただし「フィリピンより安い」かどうかは、授業料だけでなく総額で見る必要があります。
留学エージェント各社が公開している目安を総合すると、1ヶ月の費用感はおおむね次のレンジに収まります。
| 1ヶ月の目安 | マルタ | フィリピン(クラーク) |
|---|---|---|
| 授業料+滞在費 | 約35〜60万円 | 約25〜32万円 |
| 渡航費(往復) | 約18〜25万円 | 約6〜10万円 |
| 飛行時間 | 約18〜24時間(乗継あり) | 約4〜6時間 |
| 滞在の形 | 学生寮・ホームステイ・シェアなどを選択、食事は自炊中心のことも | 校内寮+食事付きが標準 |
※金額はいずれも目安です。時期(ハイシーズン・オフシーズン)・学校・コース・部屋タイプで大きく変動します。最新の正確な見積りは、記事末尾の提携エージェンシーにご確認ください。
ポイントは2つあります。
1. 渡航費の差が大きい。マルタは日本からの直行便がなく、乗継便での長距離移動になるため、航空券だけで10万円以上の差がつくことが珍しくありません。
2. フィリピンは「食事付き・寮込み」が基本形。マルタでは滞在費と別に食費・交通費がかかる形が多く、現地での生活費が総額を押し上げやすい構造です。
なお、マルタに半年滞在する場合の目安として200〜300万円というレンジを公開しているエージェントもあります。3ヶ月なら単純計算でその半分前後——ただし長期割引などで上下するため、あくまで概算の物差しとして捉えてください。フィリピン側の費用の内訳と考え方は、クラーク留学の費用ガイドで項目ごとに解説しています。
授業時間と「実際に話す時間」——最大の差はここ
費用よりも大きな差がつくのが、授業時間と、その中で自分が英語を話している時間です。
各社の公開情報を総合すると、1日の授業時間の目安は以下の通りです。
- マルタ:1日3〜5時間(週15〜30時間)のグループレッスンが中心
- フィリピン:1日5〜8時間、マンツーマン授業が中心
3ヶ月に換算すると、マルタ約180〜300時間に対し、フィリピンは約480〜600時間。同じ「3ヶ月留学」でも、机に向かう絶対量が倍近く違います。
さらに重要なのが発話量です。ここは計算の前提を明示します。マルタで一般的なグループレッスン(1クラス6〜12人と仮定)では、授業時間を生徒数で分け合うため、自分が話す時間は1日30〜60分程度という試算が公開されています。一方フィリピンのマンツーマン中心の時間割では、講師と1対1で会話し続けるため、1日3〜5時間を自分の発話とやり取りに使えます。1ヶ月に直すと、約15〜30時間 vs 約90〜150時間。
もちろんこれは目安であり、学校・コース・クラス人数で変わります。またグループ授業には「多国籍の議論に揉まれる」という別の価値もあります。ただ、「3ヶ月でスピーキングを一段引き上げたい」なら、この発話量の差は結果に直結しやすい——これが正直なところです。
渡航時間とアクセス:週末に帰れる距離か、腰を据える距離か

- マルタ:日本からの直行便はなく、中東やヨーロッパの都市で乗り継いで約18〜24時間。出発日と到着日がほぼ移動で消えるため、1〜2週間の短期留学では滞在効率が下がります。
- フィリピン:日本の主要都市からマニラ・クラークまで約4〜6時間。クラークはマニラ空港から車で約90分、さらにクラーク国際空港が至近のため、社会人の1〜2週間留学でも移動ロスが最小限です。
「短い休みを最大限使いたい」ほど、この距離の差は効いてきます。逆に、3ヶ月以上腰を据えるなら移動時間の比重は下がるので、長期でヨーロッパ滞在を楽しみたい人にとってマルタの遠さは織り込み済みのコストと言えます。
ビザと手続き:どちらも短期はシンプル
| マルタ | フィリピン | |
|---|---|---|
| 90日以内/短期 | ビザ不要で入国可 | 観光入国+現地でSSP(就学許可)を取得 |
| 長期 | 90日を超える場合は現地の移民局で学生ビザを申請 | 観光ビザを現地で延長、59日を超えるとACR I-Card |
| 手続きの主体 | 自分で(学校のサポートあり) | 学校が代行するのが一般的 |
短期であればどちらも大がかりな事前準備は不要です。違いは長期のとき——マルタは現地移民局での学生ビザ申請を自分で進める場面があるのに対し、フィリピンはSSPやビザ延長を学校側がまとめて代行するのが標準的な運用で、英語手続きに不安がある人には心理的なハードルが低めです。フィリピン側の手続きの詳細はSSP・ACRなど就学ビザの基礎知識にまとめています。※ビザ関連の規定は変更されることがあるため、最新情報は移民局の公式発表と提携エージェンシーでご確認ください。
生活スタイル:自分で暮らしを回すか、勉強に全振りするか
意外と見落とされがちな違いが、生活の設計です。
マルタでは、学生寮やシェアアパートを選び、食事は自炊や外食で自分でまかなうスタイルが一般的です。これは「ヨーロッパで生活する体験」としては最高の教材ですが、その分買い出し・自炊・通学に毎日時間を使うことになります。

フィリピンの語学学校は校内寮+3食付きの全寮制が基本形。教室・寮・食堂・自習室が同じキャンパス内にあり、通学時間はゼロ、食事の心配もありません。浮いた時間と気力はそのまま予習・復習・追加の自習に回せます。「留学期間を学習量に変換する効率」という点では、全寮制の没入環境に軍配が上がります。
どちらが良いかは目的次第です。「暮らす体験」も含めて留学と考えるならマルタの生活は魅力ですし、「限られた期間で英語に集中したい」なら全寮制が向いています。
クラークという選択肢——フィリピンの中でも「ネイティブ比率」で選ぶ
フィリピン留学と一口に言っても、エリアで環境は大きく変わります。その中でクラークは、マルタと迷っている人にこそ知ってほしい特徴を持っています。
- 元米軍基地のフリーポート経済特区:ゲートで出入りが管理された計画都市で、落ち着いて勉強に集中できる環境です。
- ネイティブ・外国人講師の比率がフィリピンの留学ハブの中で最も高いエリアとして知られ、フィリピン人講師の丁寧なマンツーマンと、ネイティブ講師の授業で本場の発音・言い回しに触れる機会を組み合わせられます。「ヨーロッパでネイティブ環境に浸りたい」というマルタ志望の動機に、アジアの距離感で応えられるのがクラークです。
- アクセス:マニラから車で約90分、クラーク国際空港もすぐそば。
クラークのトークアカデミー(Talk Academy)は、2008年設立・2024年に新キャンパスへ移転した老舗校で、全13プログラムがマンツーマン+グループの組み合わせ、校内寮完備です。学校の全体像はトークアカデミーの紹介記事を、フィリピン国内の都市比較はクラーク vs セブ島の徹底比較をご覧ください。
タイプ別のおすすめ:あなたはどっち?
ここまでの5軸をまとめます。
| 比較軸 | マルタ | フィリピン(クラーク) |
|---|---|---|
| 1ヶ月の総額目安(渡航費込み) | 約53〜85万円 | 約31〜42万円 |
| 1日の授業時間 | 3〜5時間(グループ中心) | 5〜8時間(マンツーマン中心) |
| 1日に話す時間の目安 | 30〜60分 | 3〜5時間 |
| 渡航 | 乗継18〜24時間 | 直行4〜6時間 |
| 滞在 | 寮・ホームステイ・自炊など自分で設計 | 3食付き校内寮で学習に集中 |
| 環境の魅力 | EUの多国籍・ヨーロッパ生活 | ネイティブ講師比率×経済特区の落ち着き |
※金額・時間はすべて目安です。学校・時期・コースにより変動します。
マルタが向いている人
- ヨーロッパでの滞在体験そのものが留学の目的に含まれる
- 欧州各国の留学生と混ざる多国籍クラスに魅力を感じる
- 3ヶ月以上の長期で、生活も含めてゆっくり英語に触れたい
クラークが向いている人
- 限られた期間・予算で、スピーキング量を最大化したい
- 移動に丸1日かけられない(社会人の短期留学・学生の休暇留学)
- 食事や住まいの心配なく、全寮制で勉強に集中したい
- ネイティブ講師の授業とマンツーマンを両方確保したい
よくある質問(FAQ)
Q. マルタ留学は本当にフィリピンより安いですか?
A. 授業料単体ではマルタが安く見えるケースもありますが、渡航費・滞在費・現地生活費まで含めた総額の目安では、フィリピンのほうが抑えやすい傾向です。ただし金額は時期・学校・コースで大きく変わるため、両方の見積りを提携エージェンシーで取って比べるのが確実です。
Q. 英語の伸びが早いのはどちらですか?
A. 「必ずこちらが伸びる」とは言えません。ただ、1日に自分が英語を話す時間の目安には大きな差があり(マルタ30〜60分/フィリピン3〜5時間)、特にスピーキング重視の短期留学では発話量の多い環境が結果につながりやすい、というのが各社の比較でも共通する見方です。
Q. フィリピン人講師の英語で大丈夫?ネイティブから学びたいのですが。
A. フィリピンは英語が公用語で、講師は英語教育の訓練を受けたプロです。加えてクラークはネイティブ・外国人講師の比率が高いエリアで、トークアカデミーではマンツーマンとネイティブ講師の授業を組み合わせられます。「ネイティブの英語に触れたい」という希望はクラークでも実現できます。
Q. マルタとフィリピン、両方検討中です。どう決めればいいですか?
A. 「ヨーロッパ滞在の体験」が目的に入るならマルタ、「期間内の英語の伸び」を最優先するならクラーク、が大きな分かれ目です。期間・予算・目標を伝えれば、提携エージェンシーがあなたの条件でどちらが合うか無料で相談に乗ってくれます。
学校選び・お見積りは提携エージェンシーへ
マルタと迷うのは、真剣に留学を考えている証拠です。だからこそ、憧れではなく数字と目的で比べてみてください。
トークアカデミーへのお申し込み・正確なお見積りは、提携エージェンシー経由で承っています。「マルタと比較検討中」と伝えていただければ、期間・予算に合わせたコースの組み方まで含めて、無料で相談できます。
同じ予算なら、より長く話せる場所へ。クラークのトークアカデミーで、「話せる英語」を持ち帰る留学を。