日の当たるベンチに置かれたヘッドホン — クロームのワイヤーヘッドバンドと白黒模様のイヤーカップ、絡まった白いケーブル
ヘッドホンを着ければ聞こえるわけではありません。聞き取れない理由を層に分けるところから始めます — 写真: Gajarion27 / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)
公開日 · 2026年9月16日

英語が聞き取れない原因は4つに分かれる

「リスニングが苦手です」という相談は非常に多い。ただ、この一言の中にはまったく違う4つの問題が混ざっています。

原因が違えば、効く練習も違います。同じ「毎日英語を聞く」でも、効く人と一年やっても変わらない人がいるのはそのためです。

まず、自分がどこで詰まっているのかを切り分けましょう。

切り分けのテスト

聞き取れなかった音声の文字起こし(スクリプト)を見て、次のどれに当てはまるか確認します。

見たときの反応原因対処の方向
「これ全部知ってる単語だ」音の問題音の変化と発音の理解
「知らない単語が多い」語彙の問題語彙の積み上げ
「読めば分かるが追いつかない」速度の問題処理速度の訓練
「一文が長くて構造が取れない」構造の問題文法と情報の順序

ほとんどの人は複数に当てはまります。それでも、いちばん重い一つを特定することに意味があります。

原因1:音の問題——知っている単語が聞こえない

最も多い型です。文字で見れば全部わかるのに、音になると消える。

理由は、実際の英語では単語が単独で発音されないからです。

つまり、あなたが覚えた「辞書の音」と、実際に耳に届く音が違う。ここを埋めるのに最も効くのが、自分で発音できるようにすることです。出せる音は聞こえる——これはリスニング学習で最も再現性の高い法則です。

具体的な直し方は発音矯正は実際どう進むのかにまとめました。

練習法: 1〜2分の短い音声を選び、①普通に聞く ②スクリプトを見ながら聞く ③スクリプトを見ずに声を重ねる(シャドーイング) ④もう一度聞く。同じ素材を4〜5回。素材を増やすより、同じものを繰り返すほうが効きます。

原因2:語彙の問題——そもそも知らない

これは残酷なほど単純で、知らない単語は聞こえません。耳の訓練では解決しません。

ただし、留学中は語彙を増やすのに有利な条件が揃っています。

練習法: 授業中に出た知らない単語は、その場でノートに書き、その日のうちに口に出して使う。書いて終わりにすると定着しません。書く習慣については英語日記のはじめ方も参考になります。

原因3:速度の問題——追いつけない

読めば分かる、ゆっくりなら分かる。でも普通の速度になると置いていかれる。

これは「一文を処理するのにかかる時間」が長いことが原因です。前の文を訳している間に、次の文が過ぎていく。

練習法:

留学中は、講師に「今日は少し速めに話してください」と頼めます。これはマンツーマンだからできる調整で、負荷を自分で選べるのが強みです。詳しくはマンツーマン授業はなぜ効くのかへ。

原因4:構造の問題——長い文で迷子になる

一文が長くなると、どれが主語でどこが述語か分からなくなる型です。関係代名詞や挿入句が入ると崩れます。

練習法: 聞くのではなく、読むほうが速く直ります。長めの文を読み、主語と動詞に線を引く。この作業を紙の上で30回やると、音でも取れるようになります。

リスニングの問題なのに読解が効く——直感に反しますが、構造の問題では有効です。

留学中の1日にどう組み込むか

授業外の時間は限られています。全部やろうとせず、原因に応じて1つだけ選んでください。

原因毎日やること所要時間
同じ音声でシャドーイング15分
語彙その日の新出語を口に出す10分
速度速めの音声を聞く→等倍で確認15分
構造長文を1つ、主語と動詞に線を引く15分

時間の作り方は授業外の時間をどう設計するかにまとめてあります。

「耳が慣れる」の正体

よく「留学すれば耳が慣れる」と言われます。半分は本当です。

慣れるのは音の問題と速度の問題です。毎日英語を浴びていれば、音の変化に対する処理は確実に軽くなります。

一方、語彙と構造は自動では埋まりません。これは意識的な作業が必要な部分です。「聞いているだけで伸びる」と期待して、4週間後に変化がないと感じる人の多くは、ここが原因です。

まとめ

自分の弱点に合わせたコースの組み方は、下記の提携エージェンシーにご相談ください。

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